『ビッグ・リボウスキ』は、ジェフ・リボウスキ(ジェフ・ブリッジス)という元ヒッピーのオッサンが主人公。白髪交じりの長髪とヒゲを伸ばし、いつも半ズボンにサンダル、寝巻きのガウンというだらしないことこの上ない格好。当然仕事などなく、ゴミためのような家で朝からマリファナとホワイトロシアン(カルーアミルクとウォッカで作るカクテル)で酔っ払っている役立たず。
たまに外出しても、自分と同じようなダメ中年たちとボウリングばかりしているリボウスキは、自分を The Dude (デュード、伊達男とか大将というニュアンス)と呼ばせている。実のところ、 Slacker (スラッカー、ゆるい人。でれーっとハッパばかりやってる人のこと)でしかないのだが。
ところがリボウスキの徹底したダメぶりがなぜか共感を呼び、『ビッグ・リボウスキ』はカルト映画になった。2004年からケンタッキーで始まった「リボウスキ祭り」は、今や全米ツアーをするほどのイベントになった。映画の登場人物のコスプレをしたファンが集まり、いっしょにボウリングしたり、ホワイトロシアンを飲んだりして遊ぶのだ。
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