ぬるま湯 : 19.タイムスケジュール
このシナリオには時間制限がある。探索を開始する5月10日を含め1週間、5月16日が実質的な探索の期限となる。探索者が何も手立てを講じられなければ、牧立絵留のショゴス化は進行して行き、最終的に彼女は完全に怪物となり入院していた病院及び、その周辺に大きな惨事が降り注ぐこととなる。その日が5月16日である。
ここでは5月16日までの牧立絵留及びその周辺の状況の変化、シナリオに関係する各組織の動向を記す。
【5月10日】
探索の開始
○病院
牧立絵留の昏睡状態が続く。
【5月11日】
○病院
牧立絵留の昏睡状態が続く。
健康肥満のリンクの立上り単語小児肥満
絵留の病棟に隣接する小児病棟に入院する子供の一部に「怖い夢」の話が広まっている。夢の内容に具体性はなく単に「恐ろしい」という抽象的なイメージ。何人か見ており、重病者に多い。
→牧立絵留のショゴス化が原因。ショゴス細胞が記憶する、かつての主が味わった恐怖(クトゥルフの侵略などの記憶)と、臓器を取り出されたアウグスティナの記憶が合わさり、どす暗いイメージになって絵留を通じて伝播している。
【5月12日】
○病院
牧立絵留の昏睡状態が続く。
小児病棟の子供の間で「怖い夢」がさらに広がる。重病者ではない子供も見るようになる。
病院に勤務する者の多くが気だるさを口にする。
【5月13日】
○病院
牧立絵留の昏睡状態が続く。
小児病棟のほぼ全員が「怖い夢」を見るようになる。パニック状態になる子供も出る。
子供の肥満テレビ
離れた個所にある精神病棟で重度の障害者3名が壁に自らの頭部を打ち、自殺を図ろうとする。激しく暴れるのを拘束具と投薬処置でなんとか食い止める。障害者は「空から恐怖が来る」、「切り裂かれる」などといった内容のことを口走っていた。
病院勤務者、入院患者の多くが神経質になっている。ちょっとしたことに苛立つような仕草を見せる。
【5月14日】
○病院
牧立絵留の昏睡状態が続く。
小児病棟の他、一般病棟の入院患者、宿直の医療スタッフも「怖い夢」を見るように。あまりの恐怖に引き付けを起こし昏倒する子供が続出。
精神病棟に入院する患者の内、外から鍵のかけられた個室に隔離されている重度障害者のほぼ全員が強引な方法で部屋を出ようとし怪我をする。中には壁に全身を打ち重傷を追う者も出る。全員が「恐ろしいもの」から逃げようとしたニュアンスのことを言う。
四十万公康が自殺する。
※イベント参照。
スマートなプログラムの重量損失
○ミハエル一派
15日未明にかけて「門」を開きウボ・サスラの棲家へと至る儀式を行う。
※イベント参照。
【5月15日】
○病院
牧立絵留の昏睡状態が続く。
病院に留まるほとんどの者が恐怖を感じるようになる。小児病棟、精神病棟ではパニックになる患者が相次ぎ、対応するスタッフの間にも苛立ちと言い知れぬ不気味さが蔓延し病院全体が張り詰めた空気に包まれる。
○青薙組及びアルクトゥルス
ミハエルたちが「門」を開くことに成功している場合、異変に気付いた末次達郎の部下らがセンターに赴く。「門」から流出した「落とし子」の犠牲となる。
※イベント参照。
【5月16日】
○病院
牧立絵留がショゴスに変貌。病院は恐怖に晒される。
※イベント参照。
⇒怖い夢
病院に留まった場合、正気度ロールを行う。このロールは日毎に間隔が狭まり、10日の時点で12時間、11日で10時間、12日で8時間、13日で6時間、14で4時間、15日で2時間、それぞれ経つ毎に行う。失敗した場合、背筋が凍るような悪寒にとらわれ正気度ポイントを1失う。
この際、正気度を失った探索者は<POW×1>のロールを行い、これに成功すると奇妙なイメージを見る。それは白昼夢のように探索者の意識を奪う。
上空を覆う黒み掛かった靄のようなものが次第に迫ってくる。靄に包まれると、視界が暗くなる。突然目の前に一筋の切れ目が入り、光が射す。眩む中、うっすらと手のようなものが裂け目を抉じ開け、近付いてくるのが見える。耳障りな声(?)が聞こえる。「テケリ…テ…ケリリ……」
ここで幻覚は終わり、意識を取り戻す。
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