2012年5月15日火曜日
2012年5月12日土曜日
「この無礼者がっ!」
「わぁっ!」
それは運命の出会いだった。たとえそれが精霊の導きによるものであったとしても。
・・・いや、偶然精霊が封印されていた壺を蹴飛ばし、その封印を解いてしまった所から、もう運命は始まっていたのかもしれない。
ともあれ、青年は王者への道のりの第一歩を踏み出したのであった。
その先に青年を待つものは栄光か、挫折か、それとも・・・。
運命の扉は今、開かれた。
・・・
なんちゃって
・・・
ケインサイド
「だぁ〜!もーヤダ!一休みさせてくれよ」
俺は机に突っ伏しながら叫ぶ。当然だろう?もう朝からぶっ通しで6時間、その間にはトイレタイムを2回挟んだだけで、ひたすら勉強し続けだぞ。
「いけません。まだ� ��日のカリキュラムは、三分の一が残っています。休んでいたら日が暮れてしまいます」
シフォーネが冷静に切り返してくる。くそっ、教会から派遣されてきたエルフだか、導き手だか知らないが、横暴すぎるぞ。
「だいたい!」
まるで俺の心を読んだかのように、開いているのかどうかわからないような目で、シフォーネが俺を睨む。はっきり言って、ちょっと怖い。
「領主様が昨日の講義をさぼって、町になど出掛けてしまうからいけないのですよ。私とてこのような無茶なスケジュールは、ひじょうに不本意です」
まぁ、確かに今週1週間は、シフォーネに領主として必要な知識を教えてもらうようスケジュールを組んだのは俺だけど、元々ただの羊飼いだった俺が急にそんなに知識を詰め込めるわけないん� ��よな。
シフォーネも、その辺を理解してもう少しソフトに教えてくれないもんかな。
「さぁ、続けますよ」
俺の心の葛藤をよそに、シフォーネが先に進め始めたので、俺は仕方なくシフォーネの講義に集中する。
適当に受けていればそんなに疲れないのかもしれないけど、以前シフォーネの講義をボーッと聞いていて電撃魔法をくらって以来、俺の体は半強制的に講義に集中するようになってしまった。
俺があきらめかけたその時、救いの手がさしのべられた。
バン!
「おぉ、ここにおったか。探したぞ!」
威勢よく扉が開かれると、シャルロット姫が何の遠慮もなしに部屋の中へと入ってくる。
「ふぅ」
シフォーネが小さくため息をついている。姫様が来たからには、もう授業を続け ることは不可能なのだと、シフォーネは経験から学んでいた。ラッキー。今回ばかりは姫様のわがままで唐突な行動に感謝しよう。
「こっちの方に来る用事があったのでな、ついでによったのだ。さぁ、わらわの相手をせぬか」
「はいはい、わかっております。姫様」
いい加減、姫様の扱いになれてきていた俺は、ティアにお茶の用意を頼むとテラスへと姫様を案内する。
領主に就任してから、王城へ報告に行くたびに姫様は何かと理由を付けては俺につきまとってきた。最初のうちは姫様のわがままな言動がうっとうしくなったこともあったが、そのうちに慣れてしまった。俺には兄弟がいないからわからないけど、わがままな妹がいたらこんな感じなんだろうか?
「何をボーッとしておる。レディーを目の前にし て考え事なぞ、失礼であろう」
「レディー?」
俺は思わずプッと吹きだしてから、しまったと思った。あっ、ヤバイ、姫様の顔がどんどん赤くなってる。それが決して恥ずかしさや照れからきているものでないことくらいは、さすがの俺でもわかる。
「ぶっ、無礼者!今、笑いおったな!わらわがレディーではないと、まだ子供だというつもりか!」
そうやって怒るところが、子供だと思うんだけど・・・。まぁ、これ以上怒らせると後が怖いから、何とか話を濁さなければ。
「い、いや、今のはそういう意味じゃなくてね・・・」
「あのぉ〜、お茶、もってきたデスぅ〜。あ、キャー!」
何とか言い訳をしようと試行錯誤しているところに、タイミング良くティアがお茶を運んでくる。おまけに、ご丁寧� �テラスの入り口でつまずいてコケている。ナイスボケだ!ティア。この時ばかりは、俺はティアのドジに感謝した。
「あぅう〜。すみませんデスぅ〜」
「あぁ、ここは俺が片付けるから、ティアは新しいお茶を持ってきてくれ。今度は気をつけてな」
「はいデスぅ」
お茶を入れ直すために立ち去るティアを見送り、振り向いた俺はその光景に驚いた。何と姫様が割れたティカップの破片を拾い集めて、お盆の上に乗せているではないか。
「あぁ、姫様危ないよ。俺がやるから」
俺の言葉に耳を貸さず、姫様は破片を広い続ける。
「ふん、一人前のレディーなら、この位のことはできて当然じゃ」
姫様の言葉に一瞬あっけにとられた俺だったが、必死の形相で破片を一つ一つ拾う姫様の姿に、思わず微笑� �が浮かんでしまった。別に、だからといってレディーの証明にはならないと思うけど・・・。
「ゴメンゴメン。姫様は立派なレディーだね」
俺は姫様の頭を軽くポンポンと叩いた。
「馬鹿者、そう思うのなら、子供扱いはやめんか」
そう言って、顔を背けながら手を軽く払いのける姫差の顔は、さっきと違った色で赤く染まっていた。へぇ、こうしてみると、やっぱり姫様って結構カワイイんだな。
「うん、わかったよ」
俺は微笑みながら返事をすると姫様の隣にしゃがみ込み、一緒に破片を広い始めた。少しぎこちないような、それでいて心地よい空気が流れるのを、俺は感じていた。
姫様も感じているのだろうか?普段の少し勝ち気な表情はなりを潜め、少し大人びた落ち着いた表情を浮かべている� ��
ドキッ!
その表情に一瞬俺の胸が高鳴る。なんだ?今のは?
「何じゃ、人の顔をジロジロと。失礼な奴じゃな。わらわの顔に何かついておるか?」
姫様の言葉に、俺はハッと我に返る。もう、姫様の顔は普段の表情に戻っていた。
「い、いや別に」
何だ、一体どうしたっていうんだ?改めて姫様の顔を見返してみたが、別にどうということはない。いつもの通りだ。
やがて破片が集め終わるころに、ティアが入れ直したお茶を持ってきた。そして理由のわからないまま、俺は姫様とお茶を飲みながら、姫様が帰る時間までたわいない話をして過ごしたのだった。
シャルロットサイド
「姫様〜、ひ〜め〜さ〜ま〜」
侍女達の声を無視して、今わらわは街の中をひた走っておる。このま� �城へ帰るじゃと?冗談ではない。せっかく城の外に出られたのじゃ。もう少し遊んで行くぞ。
とはいえ、何をするかじゃが・・・。おぉ、そう言えばここはあやつが領主をしておる街であったな。よし、ひとつ行ってみるとするかのう。
しかし、まだまだ街というのもおこがましい造りじゃのう。まだ一年も経っておらぬのじゃから、仕方ないと言えば仕方ないのじゃが、がんばって立派な街にしてもらわなければ。あのフランシスやデイブなんぞと結婚するなど、背筋が寒くなるからのう。
などと考えているうちに領主の館に着いたわけじゃが・・・。
「なんとも、情けない館じゃのう・・・」
わらわは思わず呟いておった。昔の領主が使っていたのを改装しただけあって、あちこち傷んでおるし、入り口に� �衛兵の一人もおらん。誰にも咎められることなく、入り口までたどり着いてしまった。まったく、自分の立場というものがよくわかっておらぬのか?あの者は。
「おい!誰か!誰かおらぬか」
わらわが入り口で声を張り上げると、メイド風の服装をした女が出てきた。ふむ、一応使用人などはちゃんといるようじゃな。
「あの〜どっちらけですか?」
は?今なんといった?
何と言ったか理解できず、わらわが呆然としていると、その女の背後からまた一人女が現れる。その女は今目の前にいるメイド女とは違い、妙に上品なような、なよっとしたような振る舞いを見せている。
「ティアちゃ〜ん、それを言うなら『どちらさまですか?』でしょう」
「あう〜、ローズさん、すみませんデスぅ〜」
「まぁ� �いいわ。それより姫様。よくいらっしゃいました」
そう言ってローズとか言う女が頭を下げた。ふむ、どうやらわらわの事を知っているらしい。それならば話は早い。
「うむ、くるしゅうない。それより、ケインの奴はどこじゃ?」
「領主様でしたら、今シフォーネのところでお勉強中のはずですけれども」
「そうか、わかった」
「あっ、姫様・・・」
館の中にいるとわかればそれで十分じゃ。こんな狭い館、ちょっと調べればすぐに居場所などわかる。そして、わらわは館の扉を片端から開けてまわった。
「おぉ、ここにおったか。探したぞ!」
いくつ目かの扉を開けると、そこにケインがおった。まったく、姫であるわらわに、一体いくつの扉を開かせるつもりじゃ。
「ひ、姫様・・・」
� ��ふっ、驚いておるようじゃな、まぁわらわが直々に訪ねてきてやったのじゃ、驚くのも当然か。しかし、妙にうれしそうなのがちと気になるが・・・。
「さぁ、姫様。こちらに」
「うむ」
わらわは導かれるままにテラスへと行き、ケインが引いた椅子に腰掛ける。ふむ、どうやらだいぶ紳士としての物腰が身に付いてきた用じゃな。王城に来るたびに相手をさせていただけのことはある。
しかし、そう思ったのもつかの間、わらわの正面に座ったケインは、何を話すでもなくわらわの顔をジーッと見つめている。
なんじゃ?無礼な奴じゃな。人の顔をじろじろ見たりして。
「何をボーッとしておる。レディーを目の前にして考え事なぞ、失礼であろう」
わらわは、たしなめるつもりでそう言った。
「� ��でぃー?」
その人を小馬鹿にしたような言いぐさに、わらわは頭にカッと血がのぼる。前言撤回じゃ、まだまだこやつは紳士などにはほど遠い!しかも、プッなどと笑いおった!
「ぶっ、無礼者!今、笑いおったな!わらわがレディーでないと、まだ子供だというつもりか!」
言いながら、わらわは胸の奥が苦しくなってきた。なぜ、子供扱いするのじゃ?わらわがもっとちゃんとした大人だったら、あのローズとかいう女のように色っぽかったら、シフォーネとかいう女のように大人びていたら、もっと対等に扱ってくれるのか?
くそっ、なんだか涙が出てきそうじゃ。
わらわは慌てて顔をそらした。どうしよう、変に思われる。と、その時いいタイミングでメイドがお茶を持ってきて、更にお茶をこぼして� ��った。
「あぁ、ここは俺が片付けるから・・・」
ケインがそっちに気を取られている間に、わらわは目をこすり、何とか顔を整えたが、まだ少し目が赤いかもしれん・・・。そうじゃ、落ちたコーヒーカップの破片を拾っておれば、顔を見せずに済む。
そう考え、その場にしゃがみ込み破片を拾うわらわに、ケインが声をかけてくる。
「あぁ、姫様危ないよ。俺がやるから」
わらわを気遣う言葉に少しうれしさを感じながらも、照れくささと顔を上げるわけににはいかない事情から、思わず突き放すような言い方をしてしまった。
「ふん、一人前のレディーなら、この位のことはできて当然じゃ」
しまった、今の言い方は我ながらかわいげがなかった。かといって今更言い訳もできず、黙々と破片を拾う わらわの頭を、ケインが優しく叩く。思わず、わらわはケインの方を振り向いてしまった。
「ゴメンゴメン。姫様は立派なレディーだね」
ケインの暖かな手の感触と優しい笑顔に、自分自身、頭に血がのぼってくるのがわかった。よし、今度こそ素直に・・・。
「馬鹿者、そう思うのなら、子供扱いはやめんか」
そう言って、顔を背けてしまった。あぁ、もう、そうではない。わらわが言いたいのは、そう言うことではなくて・・・。はぁ、われながらイヤになる。
「うん、わかったよ」
そんなわらわの心配をよそに、ケインは素直にそう言うと、わらわの隣にしゃがみ込み、一緒に破片を拾い始めた。
「・・・」
わらわは思わずケインの顔をジッと見つめる。その顔には怒り・呆れ・どうでもいいと いった表情は微塵もなく、まるでわらわのことなぞお見通しだとでも言いたげな、落ち着いた表情が浮かんでいる。
やはり、そうじゃ。初めて会ったときから何となく感じていた。この者は今までわらわの周りにいた男どもとは違う。媚びへつらうわけでも、壊れ物を扱うようでもなく、普通に接してくれる。やはり、この者のそばにいるのは心地よい。
やがて、破片があらかた片付け終わったころに、先のメイドが茶を入れ直してきて、ティータイムのやり直しとなった。
ケインの話を聞きながら、わらわはこんな時がいつまでも続けばいいのにと思わずにはいられなかった。
ケインサイド
2012年5月10日木曜日
『君は僕に恋をした(オレのことスキでしょ)』に出演中のイ・ヒョンジン君が、
8Kgも減量して、話題になっているそうです。
ジュニョクssiも、ヨンファも、スン☆も・・みなさんすごいです。。
CNBLUEのメンバーチョンヨンファと俳優パクシネが主演を引き受けた
MBCの新しい水木ミニシリーズ『お前は私に惚れた』(以下ノンネバン)を介して
テレビ劇場に復帰した俳優イヒョンジンが劇の中で自分のキャラクターをより素敵に消化するために
8kg体重減量した事実が明らかになり話題になっている。
芸術大学の校を背景に青春の物語が繰り広げられる"ノンネバン"で、
いきいきとした大学生の魅力を精一杯誇るイヒョンジンは
!doctype>2012年5月8日火曜日
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!doctype>2012年5月5日土曜日
妊娠中によくある不快な症状
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この章では、妊娠中に起こりやすい不快な症状について解説し、こうした症状を和らげ、妊娠期間を楽に過ごせる方法にも言及し ています。長い妊娠期間をじょうずに乗り切れるよう、不安や気がかりな点があれば、主治医に相談し、適切なアドバイスを受けてください。
腰痛
腰痛は、妊娠中の子宮の重さを支え、しかも身体のバランスを取るために、背中をそらせた不自然な姿勢を取りがちなことから起こります。背中や腰の痛みを和らげるには、次の方法を試してみましょう。
かかとの低い、安定した靴を履く
重い物を持ち上げない。 物を持ち上げる時には、腰を曲げず、一旦しゃがんだ姿勢から足の筋力を使って立ち上がる。
妊娠用サポートやガードルを着用する。
前章で言及した骨盤体操を実行する。
乳房の手入れ
妊娠中、乳房が重く張って痛みを感じることもあります。胸部の不快感を和らげるため、ブラジャーは肩紐の幅が広く、伸縮性の少ないものを選びましょう。
妊娠中の風邪、インフルエンザと薬の使用について
妊娠中風邪やインフルエンザにかかると、抵抗力が低下しているため、症状が重く直りにくくなりがちです。症状が長びく場合は、次の方法を試してみましょう。
風邪
風邪の症状は、頭痛、喉の痛み、咳、鼻づまり、タンがからむなどです。
- 一日にコップ8〜10杯の水分をとりましょう。水はもちろん、ジュース、アイスキャンディー、スープなどで水分補給をすると、食欲のない時には、多少の栄養源にもなります。
- 食欲のない間は、3回の食事にこだわらず、1回の分量を減らし、少量で回数を多くして食べてみましょう。
- 休息を十分取りましょう。また、頭を高くすると鼻水が出るのを防ぎ、呼吸が楽になります。
- 一日1回は、体温を測りましょう。100.6F (38.1C) 以上の熱が24時間以上続いた場合、また、緑色や黄色のタンが出たり、痛み、悪寒、ほてりが24時間以上続く場合にも主治医に連絡しましょう。
- 加湿器を使うとタンが出やすくなります。加湿器がなければ、お湯を沸かし、頭や肩が濡れないようタオルで覆って、蒸気を吸入したり、気化器から吸入するのもいいでしょう。
- 副鼻腔周辺の痛み (眼の回りから頬骨にかけて) がある場合には、温かいタオルを当てるなどして、鼻づまりを楽にしましょう。
胃腸障害を伴うインフルエンザ
妊娠中インフルエンザ (吐き気、嘔吐、下痢、胃腸の痛みを伴うもの、但し、生理痛様の下腹部痛、腰痛は含まない) にかかった時には、十分な栄養が摂れるよう配慮が必要です。
まず、胃腸を休めるには、流動食が最適です。お腹に優しいメニューとして、清涼飲料水、水、ゼリーコンソメスープ、お茶などを試してみましょう。
症状が落ち着いてきたら、消化のよい固形もの (トースト、クラッカー、シリアル、チキンヌードルスープ、バナナなど) から少しずつ試していきましょう。
胃腸の痛みとは違った、子宮が収縮するような痛みがあれば、主治医か、Women's Hospital バースセンター (病院の陣痛/分婉室) に連絡をとってください。
市販薬
症状がひどく薬が必要な場合、下記の市販薬は胎児への安全性が確認されています。
2012年5月2日水曜日
感冒の後、ニオイが感じにくくなった と訴えられることがあります。とくにこのような訴えは中年女性に多い印象があります。このような嗅覚障害の原因はまだ詳しくは分かっていませんが、ここでは軽いものを含めると想像以上に多い嗅覚障害について考えてみましょう。
(イラスト1)
■ 副鼻腔炎による嗅覚障害 |
嗅覚障害で最も多いのは副鼻腔炎によるものといわれています。感冒などの際に鼻の炎症が長引くと、副鼻腔と呼ばれる骨の空間に細菌感染を起こして炎症を起こした結果、膿が貯留してきます。この状態を副鼻腔炎と呼びます。最近の研究によると慢性副鼻腔炎では、長引く炎症性変化の結果、鼻の粘膜の変性だけでなく脳の一部(嗅覚に関係した脳)の変化が起こって、嗅覚障害が起こってくる可能性が示されました。
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